三菱化学㈱は、石油化学事業の営業を担うグループ会社、ダイアケミカル㈱(本社=東京都港区、岡田幹士社長)を吸収合併し、石油化学事業の営業を自社で行うと2月27日、発表した。
08年に三菱化学石化営業部とダイアケミカルに分かれていた石油化学製品の営業をダイアケミカルへ統合、以降は同社を通じて顧客へ迅速かつ適切なソリューションの提供およびマーケティングを通じた新規製品開発の促進に努めていた。
この結果、マーケット、顧客や製品に関する情報の共有化を通じた営業基盤の強化、きめ細やかな対応による顧客からの信頼の獲得など一定の成果が得られている。
石油化学事業を取り巻く環境は、原料高に加えて激しいグローバル競争にさらされ、厳しさが増しており、三菱化学では事業をさらに強化し、厳しい環境に即応することが必要不可欠と判断、三菱ケミカルホールディングスグループ内のシナジ-発現の加速もこれまで以上に重要と考えた。
同社は今年6月1日付で、ダイアケミカルを吸収合併し、営業と事業運営を一体とする体制を構築する。体制変更後は、グループシナジーの発現を積極的に推進する一方で、顧客に対してダイアケミカルで培った力を活かし、従来以上にきめ細かなソリューションの提供を目指す。
〈ダイアケミカル〉
▽設立=1986年1月
▽取締役社長=岡田幹士
▽所在地=東京都港区、営業部=東京・名古屋・大阪
▽資本金=3億1000万円
▽売上高=約2680億円(2011年3月期)
▽出資比率=三菱化学㈱全額出資
▽従業員=68人(2012年2月時点)