山下ゴム メキシコ新工場建設に着手 防振ゴムの最廉価製品拠点

2011年07月18日

ゴムタイムス社
メキシコ工場の完成予想図

メキシコ工場の完成予想図

 山下ゴム㈱(鵜飼脩社長)はコスト競争力の強化を図るため最廉価製品拠点としてメキシコのサカティカス市に防振ゴムの製造・販売会社「YUSA AUTOPARTS MEXICO」を設立し、メキシコでの型物製品の新工場建設に着手した。 北米での自動車用防振ゴム需要の増大に対応するため、メキシコに型物製品の新工場を建設するもので、本年2月8日(現地)、新工場の起工式がサカテカス州の主催で行われ、2012年操業開始を目指している。 新工場の資本金は5万ペソ。総投資額は約20億円。工場敷地面積は20万㎡、建屋面積1万1000㎡。従業員200名。 主力需要先であるホンダのアメリカ、メキシコ、ブラジル工場に自動車用防振ゴムを供給する。2011年300万㌦、12年3400万㌦、13年に4400万㌦の販売を計画している。 フル操業時には年間30億円の販売を計画しており、将来的にはチューブ・ホースの生産も行う。同社は2011年から13年にかけての中期3カ年計画で、世界に通用するコスト、品質競争力の構築、グローバル体制の強化を掲げており、メキシコでの新工場建設は、米国YUSAとの相互補完も含め、今後も成長が期待される旺盛な需要増に対応したもの。(関連記事=2面)

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