ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスは、シンガポールにおけるネオジウム触媒ポリブタジエンラバー(Nd-PBR)の新プラント建設を、2012年9月11日に着工すると発表した。
ランクセスは、約2億ユーロを投じて、ジュロン島のケミカルパークに年間製造能力14万トンのプラントを新設する。同プラントは、この分野では世界最大となり、主にアジアの急成長するエコタイヤ市場に向けて、主要材料のひとつである「Nd-PBR」を提供する。約100名の雇用創出を見込んでおり、2015年上半期に稼働開始の予定。 ランクセスは、2011年6月に新プラントの建設地をシンガポールに決定したと発表して以来、建設に向けた設計を順調に進めてきた。3月1日、シンガポールにおいて主要サプライヤーとの契約調印式が行われたが、この席において、ランクセスのアクセル・ハイトマンCEOは「当社設立以来、2番目に大規模な投資プロジェクトが順調に進行中だと発表できることは大変喜ばしいこと」と述べた。 調印式において、ランクセスは「Nd-PBR」ラントへの原料供給に関して、複数の主要サプライヤーと契約を締結した。同契約が完了したことを受けて、プロジェクトは新プラント建設に向けたインフラ整備を開始する。