墨東ゴム工業会(杉本浩志会長)は21日、東京・墨田区のベルアビス会議室で三木会を開催した。
同会はゴム技術の向上や情報提供の場として、組合員を対象とした各種講演会や勉強会を年に6回開催している。
今回は東日本大震災の影響で各企業に節電対策の必要性を受けて「この夏の製造業における電力削減方法~15%削減の近道~」という題目で日本テクノ㈱の中村光治氏、樋口潤氏を迎えての講演会を行った。
日本テクノは電気の使い方を改善する運用改善、設備改善、調達改善のエコプランナーとして、全国に展開している電気事業の会社である。
講演会は2部構成。第1部は資源エネルギー庁が作成した「この夏の節電に向けて」の資料をもとに、日本テクノの樋口氏がプロジェクターを使用しながら丁寧に解説。節電対策に効果的な電力抑制を行うためには電力需要そのものを抑制する「ピークカット」、電力の使用時間帯をずらして抑制する「ピークシフト」の2つのポイントがある。また製造業の節電対策はピーク時間帯(平日9時~20時)における生産用動力の稼動シフトなどにより生産設備の電力使用を見直すことが非常に効果的であるなどの内容であった。
第2部では「電力マネジメントシステム この夏の製造業における電力削減方法~15%削減の近道~」を日本テクノの中村氏が担当。日本テクノが提供する電気エネルギーに関する総合サービスの説明、電気料金の仕組み、省エネ・運用改善のツボ、節電対策の成功事例など多くの資料を参考にしながらわかりやすく解説した。 講演会終了後、質疑応答の時間では、節電対策に関する質問が多くなされていた。
2011年07月25日