ポリプラスチックス は、マレーシアの全額出資子会社ポリプラスチックスアジアパシフィック(PAP)のポリアセタールポリマー重合設備を増強すると発表した。年産能力を9万トン増の12万トンに引き上げる。
投資額は明らかにしていないが、同社にとって過去最大規模の水準となる見通し。
2013年9月に設備完成、2014年初頭からの商業運転を目指す。
現在、ポリプラスチックスグループは日本(富士)、台湾(高雄)、中国(南通)、マレーシア(クアンタン)にポリアセタールの生産拠点を持ち、年間20万トンの供給能力を持つ。今回の増強により、供給能力は29万トンとなり、ポリアセタール世界需要の約1/3の供給能力を有する世界最大のサプライヤーとなる。
また、ASEAN諸国、インド及び中国華南地区への供給を見据えた本増設により、グループ全体としてアジア全域に安定的な供給体制を実現する。
今年のポリアセタールの世界需要は約90万トンで、うち50%以上はアジアで消費される見込み。
同社では今後も中国、ASEAN諸国の経済成長と共に、ポリアセタール需要は年率4~8%増加すると見ている。
ポリアセタールは、自動車部品やOA機器、家電製品など、幅広い産業分野で使用されている。
2011年07月25日