JSRは21日、韓国のJSRマイクロコリアが研究開発機能の強化のため建設を進めてきた研究開発棟を竣工し、開発センターとして稼動を開始すると発表した。
研究開発棟の新設と評価装置等の導入に関する投資額は約10億円となる。
韓国はLCDパネルの世界上位メーカーが揃う主要な市場であり、従来からJSRマイクロコリア内のラボ施設を使用して、主要顧客向けの技術サービスを実施していたが、今回新しくクリーンルームを備えた研究開発棟を建設し、評価装置・分析機器を揃えることで、製品開発を現地で一貫して行なえる体制を整えた。これによりディスプレイ用材料について、高いレベルで製造能力、技術開発力、技術サポート力を保持する企業として、韓国の顧客企業のニーズに的確に対応していくことが可能となる。
また、中国も同様に地元企業をはじめとして日韓台の主要企業を含めた多くの液晶パネルメーカーの工場新設が計画されている。同社では顧客に対する技術サービス・研究開発体制の強化に取り組んでおり、こうした取り組みの一環として、現在建設中のJSRマイクロ台湾で研究開発棟を新設する。