東海ゴム工業㈱は9日、自動車用防振ゴムの金具成型に使用するプレス金型を製作・販売する合弁会社、東海津栄模具(天津)有限公司(略称=TDJ)の開所式を行った。
東海ゴムは、自動車用防振ゴムの価格競争力を高め、世界各国での受注拡大を図るため、低コストで高品質なプレス金型を生産できる体制づくりを進めている。その一環として、中国プレス部品メーカーの天津市津栄天宇精密机械有限公司、金属部品メーカーの㈱TRIメテックスと合弁による新会社、TJDを設立し、11年12月より本格生産を開始した。
敷地面積は約3300平方㍍、建屋は約2340平方㍍。総投資額は約3500万人民元(約4億5500万円)。
式典には、現地開発区の行政関係者をはじめ、自動車部品メーカーや現地業界団体の代表らが列席した。東海ゴムの西村社長は「中国事業の発展のため、高機能ゴム部品事業を支えるプレス金型を高品質、かつ低価格で提供する必要がある」と強調した。
東海ゴムは、自動車用防振ゴム向けのゴム材料を成型するゴム金型を中国現地子会社の東海橡塑模具(天津)有限公司で製作しており、プレス金型の新会社とともに自動車用防振ゴム関連品のトータルコスト低減を加速していく。
TJDの概要は次の通り。
▽所在地=天津市高新技術産業園区
▽事業内容=自動車用防振ゴム関連のプレス金型製作・販売
▽資本金=2000万人民元(約2億6000万円)
▽出資比率=東海ゴム工業50%、メテックス25%、津栄25%
▽代表者=董事長・松岡勉(東海ゴム工業執行役員防振事業部長)、総経理・清水淳博(東海ゴム工業防振事業部購買企画部)
▽従業員数=74名(2015年度見込み)