昭和電工㈱は、電解コンデンサーの主要材料である高純度アルミ箔の事業強化策を決めているが、この事業強化策の一環として新設を決定した中国生産拠点の起工式を3月2日に行った。生産開始は2013年の後半を予定している。
起工式は、同社の子会社、昭和電工鋁業(南通)有限公司により、江蘇省南通市の南通経済技術開発区の工場建設予定地で行われた。新設の中国拠点は、堺事業所(大阪府堺市)から供給する高純度箔地の最終加工までを行い、中国国内の顧客に販売する計画。
持続的な経済成長に伴い、中国では家電製品から輸送機器まで幅広く使用される電解コンデンサー市場の拡大が見込まれており、昭和電工では現地生産拠点の新設などにより、中国における電解コンデンサー用高純度アルミ箔の需要拡大にタイムリーに対応していく。
新会社の概要は次の通り。
▽社名=昭和電工鋁業(南通)有限公司
▽所在=中国江蘇省南通市経済技術開発区
▽設立=2011年11月25日
▽資本金=15億円(昭和電工㈱全額出資)
▽代表者=董事長・尾野元英
▽事業内容=電解コンデンサー用高純度アルミ箔の製造・販売