帝人化学㈱は15日、ポリカーボート樹脂を値上げすると発表した。
対象製品は「パンライト」(ポリカーボネート樹脂)「マルチロン」(ポリカーボネート系アロイ樹脂)で、
2012年3月19日出荷分より、キロあたり【国内】40円以上、 【海外】0.4US$/以上値上げする。
ポリカーボネート樹脂の原料は、昨年末からの石化原料市況高騰の影響で騰勢に転じており、主原料であるビスフェノールAは、粗原料であるベンゼン価格の高騰に伴って価格が上昇し、その他の副原料も原油やナフサの高騰を受け、価格が上昇している。さらに、工場稼働に必要となる重油などの価格も上昇している。
これらの環境下において、同社は独自の合理化努力を続けてきたが、これらのコスト上昇は合理化努力で吸収しうる範囲を超えており、止む無く製品価格を改定することとした。