昭和電工㈱は3月16日付で、最近の原燃料価格上昇の状況から、有機化学製品の国内販売価格の引き上げを決定したと発表した。実施は2012年4月1日出荷分より。
値上げ幅(キロ当たり)は、酢酸ビニルが10円、酢酸エチルが14円、酢酸ノルマルプロピルが14円、アリルアルコールが20円。
最近の原油市況の状況から、国産ナフサ価格は上昇傾向が続いている。また、原油価格の上昇を受け、燃料等の価格も引き上げられている。これら原燃料価格上昇の状況から、同社はナフサを主原料とする有機化学製品の価格を引き上げることを決定した。
同社はこれまでにも生産の効率化等コストダウンに努めてきたが、原燃料情勢の変動によるコストの上昇は、企業努力だけでの吸収が困難であり、価格改定を実施せざるを得ないとしている。