富士経済は14日、自動車向けに使用されるプラスチック市場、特に電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HV)に使用されるプラスチック市場の調査結果を公表した。
同調査では、自動車向けプラスチック29品目と、自動車部品10用途について自動車向けとEV/HV向けの樹脂・部品別の使用実態を調べた。
自動車向けプラスチック市場全体では、2011年比22・3%増の1049・6万トンに拡大すると予測される。新興国での自動車の生産拡大と、車体軽量化のための金属部品をプラスチックに代替する動きが強まる見通し。
EV/HV向けプラスチック市場では、2011年見通しの15・1万tが2016年には87・8万tへと、11年比の5・8倍に拡大すると予測した。EV、HVの投入による販売台数拡大だけでなく、EV/HV特有のモーター、バッテリー、インバーターなどの用途開拓や、電装部品向け耐熱プラスチック(PPSなど)の需要が増加する見込み。
自動車向けプラスチック市場の全体に占めるEV/HV向けの割合は、11年の1・8%から16年には8・4%にまで拡大するとしている。
2012年03月28日