日本ゴム工業会・ロール部会がまとめた11年年間のロール生産実績は、ゴムロールが３７６０トン、前年比１・６％減、合成樹脂ロールが４０７トン、前年比８・６％増となり、ロール合計では４１６８トン、前年比０・７％減と微減となった。４～６月期は東日本大震災の影響で製紙をはじめとする需要業界の生産ダウンやロールメーカーの東北地区工場被災で一時生産が停止 、生産は低水準で推移したが、下期以降、需要業界の立ち上がりとともに徐々に生産が回復した。 全体の27・３％を占める製鉄用ロールは、同０・４％増の１１２３トンとなったが、全体の15・３％を占める製紙用は同３・５％減の５９３トン、全体の33・９％を占める主力の印刷用は同２・６％減の１４３９トンといずれも微減となった。染色・化繊用、第一次フィルム用、搬送機器用、外壁等住宅用などのその他用も同０・３％減となった。
