旭カーボン㈱は、石油系、石炭系原料油の価格高騰を受け、企業内努力による吸収は困難な状況に達したと判断、カーボンブラック製品の価格改定を決め、ユーザーとの交渉を開始した。
プラッツ指標は今年に入り、月を追うごとに上昇し、トン当たり750ドルを超える状況となっており、カーボンブラック事業の採算が悪化、早急な是正が不可欠なことから、キロ当たり13・5円の価格改定を決めた。4月11日納入分から実施する。
同社では「原料油価格は、四半期ベースで本年1―3月期は前期(11年10―12月期)比で大幅に上昇しており、4月も3月並みが予想されている。これに加えて、為替も直近は円安に振れており、再生産可能な適正な事業体質の確保のためには価格修正が必要」としている。なお、カラー用についても収益体質は同様で、現在は値上げ幅、実施時期などを精査している段階。
2012年04月02日