取材メモ ランクセス 12年は「グリーンモビリティ」

2012年04月02日

ゴムタイムス社

 11年度の売上高が過去最高を記録したランクセス。経営委員会メンバーのヴェルナ・ブロイヤス氏は12年度のテーマ「グリーンモビリティ」について説明した。
 日本のタイヤメーカーが導入したエコタイヤ制度は、今年EUでも独自の基準で規格化され、車のハイブリッド化、EV化と合わせ、世界規模で車社会の環境対応が加速することが予想されている。
 ランクセスは12年度の年次テーマを「グリーンモビリティ」と設定。エコタイヤ向けの合成ゴム(Nd―PBR、S―SBR)や軽量化を実現する皮革用化学品など、環境に配慮した製品の開発、製造、販売に注力する。このため、11年度の研究開発費は1億4400万ユーロを投じたが、12年度は前年比40%増を計画しているという。
 「グリーンモビリティ」関連製品の積極投資は、ジュロン島ではアジア市場に向けて世界最大のネオジウム触媒ポリブタジエンラバーのプラントの建設を本年9月に着工する。

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