12年のゴム製品生産 微減でスタート

2012年04月02日

ゴムタイムス社

 ゴム産業は自動車生産の回復が期待される中で足踏み状態が続いている。経産省がまとめた本年1月のゴム製品生産実績(確報)によると、全体の生産量は10万7187㌧、前年同月比1・4%減とわずかながらマイナスでのスタートとなった。主力のタイヤが2%台の減少となったほかゴムベルトも前年同月実績を下回った。
 1月の品種別生産実績をみると、タイヤは8万5836㌧、前年同月比2・6%減となった。ゴムベルトは2006㌧で同1・1%減、ゴムホースは3013㌧、同4・9%増となった。工業用ゴム製品は品種によりバラつきがみられ、全体では1万4304㌧、同0・5%増とほぼ横ばいながらプラスとなった。
 履物製品はゴム製が16万8000足、同23・6%減、プラスチック製履物は152万2000足、同0・7%増となった。
 以上の結果、本年1月のゴム製品生産量は、全体で10万7187㌧となり、前年同月比は1・4%減で、2011年のゴム製品生産実績はマイナスでのスタートとなった。
 東日本大震災から1年が経過し、本年度は東北地域の本格的な復興が見込まれ、ゴム製品の需要も伸びることが予想されるが、他方、原材料高、円高など不安材料もあり、景気浮揚のための課題も多い。
 先行きの日本経済は当面、横ばい圏内の動きを続けると見込まれるが、その後は新興国・資源開発国に牽引される形で海外経済の成長率が再び高まることや震災復興関連需要が徐々に強まっていくことなどから緩やかな回復をたどるものと推測されており、ゴム製品需要も今後の回復に期待される。

 

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