㈱ユーシン精機は、最新の最適設計を用いて省エネと制振性能を高めた、全軸サーボトラバースタイプ取出ロボット「YCシリーズ」 に新たに2機種を投入し、4月2日から受注を開始する。
今回新発売する2機種は、2011年7月に発売を開始した「YCシリーズ」の小型機種にあたり、対象成形機型締力60tf(トン)以下対応の「YC-30」と同30~80tf対応の「YC-70」。それぞれ製品側アームのみのSタイプと、製品側・ランナ側の両アームを持つDタイプをラインアップしている。
今回新発売の2機種と、既販の7機種を含めた9機種にて、成形機型締力30tf(トン)クラスから450tf(トン)クラスまでのラインアップが揃うことになり、利用者のYCシリーズを選択できる幅が広がる。
価格は本体定価(消費税別)で、「YC-30」が 240万円、「YC-70」が 260万円より。販売目標は、新発売の2機種で年間約300台、既販の7機種を含めたYCシリーズ全体9機種では年間1500台を見込でいる。
YCシリーズの特長
最適設計を取り入れ、論理的に軽量化、省エネを実現。また振動減衰性能も向上させサイクルタイム全体の短縮にも貢献。そして豊富な標準機能、新しいソフト機能も搭載。
- 省エネ
- 最適設計を採用しモータの小型化を実現。従来機比26%の省電力化を達成。
- ECO吸着を標準装備することで、エア消費量最大75%削減。
- 新機能エコモニタを採用し、電気・エア消費量のリアルタイムチェックが可能。
- 制振性
- 最適設計+ CFRP(炭素繊維強化プラスチック)素材を使用+制振制御。これらの組み合わせにより従来機比72%の整定時間短縮を実現。
- 振動減衰性能の向上は安定した取出し、搬送にも貢献。
- 豊富な標準機能
- 従来機のオプション項目8機能を標準装備化。
- 新機能「予知保全」機能を標準装備。故障につながる兆候を検出しアラーム表示。予防保全から予知保全へ進化。