加貫ローラ製作所
アジア市場での拡販に注力 「センサロール」を本格販売
㈱加貫ローラ製作所は高機能・薄型フィルム材料の需要拡大に対応、このほど外付けユニット不要で張力が測れる高機能ロール「センサロール」を開発、本格販売を開始した。
近年、フラットパネルディスプレイや薄膜系太陽電池など、高機能・薄型フィルム材料の需要が拡大しているのに伴い、それらを扱うロールtoロール技術が注目されていることから、同社では張力制御の果たす役割は今後より一層大きくなるとし、「センサロール」を開発したもの。
この「センサロール」は、ロールシャフト自身に超小型力覚センサー(アクティブフォースセンサ)を内蔵した全く新しいタイプのテンションセンサで、組込みシステムによる統合制御を行う次世代のインテリジェントロール制御システム。
センサロールはシャフトに直接センサを組み込むため、ロール自身が張力計として機能するほか、センサには環境に強く高感度なナノ複合材料とスパッタ技術を採用しており、真空・高温環境に適応可能で微小張力でもリアルタイムで高精度に検出が可能となっている。このため、①張力情報の高精度・直接計測②走行ラインで張力分布情報を監視③近い将来の張力状況を予測して協調動作・相互監視の自動化が可能ーとなった。また、装置改造を最小限に抑えれば、高機能化に加えトータルコストの抑制も可能となっている。