日本ベルト工業会がまとめた2月のゴムベルト生産実績によると、生産量は2634トンで前年同月比11%増となった。内需は1675トンで同9%減、輸出は960トンで同83%と大幅に増加した。
品種別では、コンベヤベルトは内需が同6%増、輸出は同102%増の2倍の伸びとなり、合計で1603トン、同38%増加した。
伝動ベルトは1031トンで同14%減、内需は同20%減、輸出は同30%増となった。歯付ベルトは191トンで同14%減、内需は同13%減、輸出は同17%減となった。Vファンベルトが761トンで同16%減、内需は同23%減、輸出は同128%増となった。その他ベルトが78トンで同15%増となった。Vファンベルトの輸出は2ヵ月連続で2倍増と好調をキープしている。
この結果、2月累計の生産量は、コンベヤが前年同月比24%増と好調なスタートとなったが、伝動ベルトは同15%減とマイナス。
コンベヤは旺盛な資源開発需要を背景に外需の好調から輸出が高い伸びを示し、全体の生産量を押し上げた。内需は鉄鋼や機械、石灰・セメントなどは横ばいながら、電力関係が昨年より火力発電所向けの補修市場が順調に推移。今後は東北地区でのガレキ処理用のポータブルコンベヤの需要増大が期待されている。
伝動ベルトについては、内需の過半数を占める自動車用が回復傾向ながら震災前の水準まで戻っておらず、全体では前年実績を下回った。
なお、日本ベルト工業会では12年のベルト需要見通しを明らかにしているが、搬送ベルトは1万9797トン、前年比16%増(内需9261トン、同5%減、輸出1万536トン、同43%増)、伝動ベルトは1万3509トン、同8%増(内需1万1777トン、同横ばい、輸出1732トン、同9%減)と予想している。
2月の樹脂ベルト生産量は7万6742㎡で前年同月比19%減となった。
品種別ではポリウレタンが5万744㎡で同14%減、PVCは1万6216㎡で8%減、その他は9782㎡で同43%と大幅に減少した。
2012年04月17日