クレハエラストマー㈱は4月13日、合成ゴムシートの価格改定を決めた。現行価格の5~15%幅で5月21日出荷分より値上げすることで4月16日より需要家との交渉を開始する。
原油・ナフサ価格の高騰を背景に、合成ゴムやカーボンブラックなどゴムシート製品の原材料価格が上昇、同社ではこれまで生産合理化や業務効率改善でコアストアップの吸収に努めてきたが、現在の状況下では適正な事業の維持が困難と判断、安定供給を確保するため、やむを得ず価格改訂に踏み切る。
対象製品はCR系、NBR系、SBR系、EP系などの合成ゴムシート全般。このほか特殊品のシリコーンシートやフッ素ゴムシート、耐摩ゴムシート(ブルーライナー含む)、ウレタンシート、特別価格対応品の一部などコストアップに応じて改定する。
同社は昨年、一部陥没価格の見直しを実施したが、全体的な底上げには至らず「今回の価格改定の理由を需要家にご理解いただき、スムーズな実施を目指したい」(同社)としており、収益体質の改善を図る考え。