大洋塩ビ㈱は、塩化ビニル樹脂事業の採算是正を目的に、PVCの販売価格修正を行うと発表した。5月1日出荷分から現行価格に対して、キロ当たり16円値上げする。
同社はこれまで国内の塩化ビニル樹脂の安定供給を図るため、省力化や物流効率を含めたあらゆるコストの総点検を行い、事業の健全かつ安定的な収益事業への改善を図ってきた。
しかしながら、ナフサ市況は最近の原油価格の高騰により一段と上昇する動きとなっており、包装費など諸経費やユーティリティ費用、副原料に至るまでのコスト全般も上昇している。
こうした状況の中で、現行価格で事業採算を確保することは不可能であり、価格修正の速やかな実施により、再生産可能な事業体質を構築する。