今年で24回目を数える下水道展’11東京が26日から29日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。
同展は下水道関連企業・団体が日頃の研究成果を発表し、下水道以外のマスコミ、エネルギー業界、金融業界、一般市民などに「下水道の価値」を伝える展示会。今回は「地震・津波による施設被害者と復旧及び災害支援の取り組み」をテーマとして、東日本大震災による下水道施設の被害状況写真の展示や学生ツアー、出展者表彰の新企画のほか、「水と食べ物の循環」を切り口としたストーリーに沿ってブースを回るクイズラリーなどの企画も行った。出展規模は313社・団体(1018小間)。ゴム・樹脂関連企業からの出展は以下の通り。
早川ゴム
「スパンシール誘発目
地材」を展示。誘発目地材は鉄筋コンクリートの構造物などに使用。取り付けは結束線で固定するだけで施工時間を短縮でき、壁面のひび割れを防ぐ。鋼板表面にスパンシールを被覆しているため止水性能をPRした。
西武ポリマ化成
今回展示した「ビーシージョイント」は下水道の地震対策に使用される後付式ゴム伸縮可とう継手。既存コンクリート構造物目地部の地震対策として構造物の内側から取り付けができる。将来の地震に備えての耐震継手または被災した構造物の補修継手としてPRした。兵庫県南部地震、新潟県中越地震で被災した下水道施設にも採用された。
巴工業
実物を展示した「低動力型高効率遠心脱水機」。
同製品は低消費動力・低薬注率でCO2を排出量の削減、さらに低ケーキ含水率を実現した新タイプの製品。消費電力を70%削減し、CO2排出量も最大70%削減できる。従来型と同等のケーキ含水率を目標とした場合、低遠心力での省エネ運転も可能となった。
カナフレックス
金属樹脂複合管「カナヒュームA型ワンタッチ
式耐震継手タイプ」を出品。従来の高密度ポリエチレン管と比較して40%の軽量化、腐食や劣化を防ぐ耐圧強度を訴求した。工期の短縮とCO2削減など環境保護に配慮した。
2011年08月01日