㈱椿本チエインは、ポーラ・オルビスグループのオルビス㈱の通信販売の新物流拠点「オルビス西日本流通センター」に、1時間当たり2000オーダーの出荷処理ができる「つばき出荷・検品梱包システム」を納入したと発表した。
オルビス社では、WEB通信販売での競争力強化と効率化、大災害時等のリスク分散の目的で、西日本初の物流拠点「西日本流通センター」を㈱流通サービスの西宮北物流センター内に新設。同センター稼働に伴い、関東地区は今後3拠点から1拠点へ集約し、東西2拠点体制とする。
今秋より、関東・関西都市圏では当日配送サービス、その他地域(北海道から沖縄まで)は全国一律翌日配送を展開する予定。
当日配送サービスは、午前7時までに注文を受けた商品を当日18時以降に配達するインターネット注文限定サービスで、出荷スピードと出荷精度の向上が不可欠。出荷業務をサポートするシステムとして「つばき出荷・検品梱包システム」を採用した。
同システムは、オーダースタートから出荷完了までのリードタイム短縮、データピッキングによるミスの少ない出荷、メンテナンスの容易さや稼働の安定性などの特長を持つ。
商品のピッキング、検品、梱包、出荷と一連の作業を効率よく行うため、出荷頻度に応じたライン構成。低頻度出荷ピッキングエリア「主要設備=ピッキングカート、デジタルアソートシステム(DAS)」と、高頻度出荷品配分ライン「主要設備=クイックピックシステム(QPS)」の2ゾーンに分けてピッキング。その後、検品・梱包ラインへと流れていく構成。
同社システム導入により、出荷能力は1時間当たり最大2000オーダーで従来比1・5倍、占有面積では従来比20%減の省スペース化を実現。誤出荷率についても従来の10万分の8から10万分の1への削減に貢献することが見込まれている。
2012年04月17日