取材メモ 合成ゴム値上げが決着

2011年08月01日

ゴムタイムス社

 JSRの2012年第1四半期決算におけるエラストマー事業は販売数量減を価格是正がカバーし、売上高は前年同期比6・1%増の419億5800万円、営業利益は同69%増の52億4300万円の増収増益となった。  合成ゴム販売はIR、EPDMが震災の影響により5月後半まで鹿島工場の生産停止を余儀なくされたことや、国内自動車生産の大幅な落ち込みにより販売数量が前年同期に比べ約1万トン減少したが、SBRやBRなどの汎用合成ゴムが、タイヤメーカーの旺盛な需要に支えられ、堅調に推移するとともに、主要原材料価格の上昇に対応した価格改定も加わり、売上高は前年同期を24億円上回った。
 営業利益は「ナフサ価格5万9000円/klをベースにした価格改定がほぼ満額で決着した」(平野勇人執行役員)ことに加え、売上原価削減が寄与した。  鹿島工場の5月までの生産停止に伴い、同工場での生産品の出荷減、自動車及び紙パの稼動停止による出荷減を特別損失として7億8600万円計上した。

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