キャボットジャパン㈱(東京都港区、石合信正社長)は、原料油の価格高騰に伴い、カーボンブラックの値上げを行うことを決定し、需要家との交渉に入ったと4月19日発表した。
価格改定の適用日は4月25日納入分から、値上げ幅はキログラム当たり全品種16・5円。 タイヤ、自動車部品を主用途とするカーボンブラックは、原料油コストの占める割合が極めて高く、昨今の石炭系原料油および石油系原料油の価格高騰に加え、電力料金のアップもあり、自助努力でのコスト吸収も限界を超える水準に達したことから価格改訂に踏み切らざるを得なくなったもの。 なお、キャボットグループでは中国・アジア地区においても原料油価格高騰に伴い、4月より価格改訂に取り組んでいる。