積水化成品 新規ピオセラン原料を開発

2012年04月23日

ゴムタイムス社

  積水化成品工業㈱は、 自動車関連製品として採用されている従来のピオセランから、さらに高耐熱・高倍率を実現した新規ピオセラン原料の開発に成功した。

  この成形品は日本の大手自動車メーカーにて採用され、2012年度から本格量産を迎える。

  ピオセランはポリスチレンとポリオレフィンの複合樹脂発泡体であり、同社独自のポ リマーハイブリッド化技術によって様々な機能を持たせることが可能な発泡樹脂原料。既に日本の自動車メーカー各社にて下肢部衝撃吸収材、ドアパッド、バンパーアブソーバー、 嵩上げ材、シート芯材、ツールボックス等に 採用されている。 かねてより、自動車メーカーから要求が高かった耐熱性及び高倍率化のための新規ピオセラン原料の 開発に取り組んできたが、今回、その新規ピオセラン原料の開発に成功し採用になった。

 新規ピオセラン原料が採用された部位は、自動車のトランクルーム内のツールボックス及びスペーサー であり自動車部品の中でも比較的大きな部品になるため、軽量化による燃費削減、省資源等の環境配慮 やコストダウンに貢献する。 今後も自動車メーカーからの安全、軽量化、低コスト等様々なニーズに応えて行くと共に、環境に配慮し た取り組みを進めていく。

 同製品はピオセラン従来品と比較して、耐熱性が約10%優れている。 発泡倍率は、40倍まで対応可能で、 EPPと比較して、強度(曲げ、圧縮)が従来品よりアップしている。

《採用部位の一例》

《採用部位の一例》

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