横浜ゴム㈱は3月31日、タイヤ試験の4項目について試験所および校正機関認定の国際規格である「ISO/IEC17025」を取得したと発表した。
同認定の取得により、認定範囲における試験データは適正な試験技術に基づくデータとして国際的に保証され、発行する試験報告書には認定取得を示すロゴを使用する事ができる。今回、ペリージョンソン ラボラトリー アクレディテーション インク(PJLA)の審査を受け認定に至った。
「ISO/IEC 17025」は、ある特定の試験や校正において必要な技術的能力(品質管理、組織、設備、環境条件、職員の技量など)を有しているかを審査する。現在、世界各国の認定機関の多くは、試験所および校正機関の認定において「ISO/IEC 17025」を採用しており、これは各国の試験データの相互承認を可能とするために必要不可欠となっている。こうした背景を受けて、横浜ゴムでは同認定の取得を積極的に進めており、今後も国際的に通用する高度で信頼性の高い試験データの提供を目指し、認定範囲の拡大を図っていく。
なお、認定機関であるPJLAは、国際試験所認定協力機構(ILAC)とアジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)との間で相互承認協定を調印しており、米国試験所認定協力機構(NACLA)のメンバーである。同機関の認定を受けた試験データは調印国において有効となる。
●乗用車用タイヤ(最高速度270km/h超)の表示要件・寸法要件・荷重/速度性能試験
●乗用車用タイヤと小型トラック用タイヤ(ロードインデックス104以下)のフォース式による転がり抵抗測定試験
●乗用車用タイヤの特殊タイヤ評価車によるウェットグリップ測定試験
●乗用車用タイヤ及びロードインデックス121以下の商用車用タイヤの惰性走行によるタイヤ回転音測定試験