ブリヂストン アメリカス・インク(BSAM)は、4月22日のEarth Dayに合わせ、使用済みタイヤの100%再利用に向けた取り組みを実施していくと発表した。
米国内に展開する約2,200の直営店では、既に98%の使用済みタイヤが再利用されている。今回の発表は、「One Team, One Planet」のメッセージの下、展開するプログラム。BSAMが米国内で販売する全タイヤを対象とし、使用済みタイヤの有効な再利用を約束するもの。なお、米国ゴム工業会(Rubber Manufacturers Association)によると、現状、米国内における使用済みタイヤのリサイクル率は85%程度。
ゲイリー・ガーフィールドBSAM取締役兼CEO兼プレジデントは、「未来の子どもたちのために、我々は環境保護に真剣に取り組んでいる。同プログラムを推進していくことは、世界のために、我々が担っている責任を果たすことでもあると考えている。」とコメントした。
ブリヂストン リテール オペレーションズ・エルエルシーの環境責任者ジョン・シェーリンは、「同プログラムの目的は、使用済みタイヤの廃棄をゼロにし、環境に貢献しようとするもの。提携先や地域社会、研究機関、政府機関、同業他社などとともに取り組むことで、使用済製品のより有効な利用を実現していきたい。」としている。
同プログラムでは、2012年末までに、米国内の全直営店で扱われるすべての使用済みタイヤを対象として、有効な再利用を達成すること、また、2013年からは、提携小売店にも協力・参加を呼びかけていくことを計画している。更には、社会貢献活動の一環として、NPOのRiver Networkなどと協力し、河川に投棄された使用済みタイヤの回収も行っていく。シェーリンは、「廃棄される使用済みタイヤをなくすことが我々の目標。地球のために一つになり、ともに取り組んでこそ目標を達成できる。」と述べている。
同グループは、今後も積極的に環境活動に取り組み、使用済みタイヤの再利用に向けた同プログラムも、「環境宣言」の下、「持続可能な」3つの社会(自然共生社会、循環型社会および低炭素社会)の実現に向けて、誠実に取り組んで行くための活動の一つに位置付けるとしている。