JSR㈱は7月29日、「JSRグループCSRレポート 2011」を発行した。
同レポートは2010年度の同社グループのCSRに関する取り組みをまとめもので、単体および国内外のグループ企業を含むグループ全体をレポートの範囲とし、冊子とWEBの2部構成。英語版は9月上旬発行を予定。
WEB版では、冊子版の内容に加え、CSRマネジメント、レスポンシブル・ケア(環境・安全・健康)、社会性報告に関する具体的な取り組みについて詳しく報告。なお、報告書の信頼性を担保するため、日本レスポンシブル・ケア協議会による第三者検証を受審したほか、同社グループの取り組みに対する客観的な評価として外部専門家による第三者意見を昨年に引き続き受領した。
同社は昨年12月には日本、中国、韓国の企業でCSRが優れているトップ30社「East Asia30」の1社に選ばれるなど、CSRに対する取り組みは国内外で高く評価されている。
レポートに掲載した最近1年間の活動実績によると、安全への取り組みでは四日市工場で無災害記録第3種規準の1200時間を達成するなど安全衛生マネジメントシステムを展開。人材の多様化、ワークライフマネジメントの推進では、女性社員の活躍支援を重点課題に全女性社員とその男性上司が参加するペアセミナーを全社で全12回開催した。また、同社と労働組合で「WLM ガイドブック」を共同制作。CSR調達の取り組みでは、サプライチェーンにおけるCSR活動の実践・推進を目指し、原料資材の購買金額で90%をカバーする国内外の取引先について調査した。社会貢献分野では、四日市市教育委員会と連携して、小学生を対象に理科の出前授業「おもしろ実験教室」を実施。また、本社や千葉工場では小・中・高等学校の先生方に2日間の研修を行った。
2011年08月01日