【ゴム用機械特集】 和光精機 タッチパネル方式を採用

2012年05月02日

ゴムタイムス社

タッチパネル方式を採用 成形の合理化で作業効率向上に寄与

和光精機

愛知県弥富市東末広2丁目44番地3
TEL (00567)68-5508
WEB http://www.wako-seiki.co.jp/

タッチパネル方式のS-100Rシリーズ

タッチパネル方式のS-100Rシリーズ

 和光精機㈱(愛知県弥富市・市村真佐人社長)はゴム射出成形機の製造、販売をはじめ、ゴム射出成形用金型の製造、販売を行うことで、機械と金型との一体受注販売をしている。
 最近の状況は「昨年震災の影響は受けたものの、5月あたりから回復していった。昨年度の業績は横ばい。今年の動向は金型が7割近くを占めコンスタントに引き合いがある」(市村社長)。
 同社は30年前からゴム射出成形機の独自の自動化に着手。機械本体は無人成形を主体とした各種回路が組み込まれ、金型取り付けのさいに同社方式による簡素化された取り付け方法で取付作業時間を短縮させ、自動運転ができる特徴がある。
 最近の主流製品は、「S―100Rシリーズ射出成形機」、「S150―Rシリーズのゴム射出成形機」で、「ユーザーのきめ細かな要求に対応できる体制が整っている」(市村社長)。
 従来プレス成形の1/3の取数が射出成形自動化の目安になっている。無人成形で人件費の低減、安定した物作りが可能で取数減をカバーしている。
 最近では、同機械に液晶タッチパネルを採用し、24種類の金型に対応することで、作業効率の向上を追求した。
 また同社はゴム射出成形機と金型とセットで製作することで、成形試打ちおよび量産確認までの一貫方式を対応している強みがある。
 一方金型では、2009年からRPW方式金型の販売を開始。新方式の金型は従来のコンプレッション用注入金型ではポットバリ(上バリ)は加硫してしまい廃棄処分としていたが、ポットバリを加硫させずに連続注入にて成形することで今まで廃棄されていた材料は製品へと変わり、利益を生む環境に配慮した金型になっている。
 「仕上げ・検査工程が簡単にできるように、製品形状によっては、ノーバリ成形も可能になった。お客様のきめ細かな要求に対応していきたい」(市村社長)。
 今後の計画として、製品の騒音、電気使用量などのデータを蓄積しながら省エネ対策を強化し、作業の効率化を推し進める製品展開をしていく。(2012年4月30日紙面掲載)

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