東海ゴム 3月期決算 営業利益23・6%減

2012年05月14日

ゴムタイムス社

 東海ゴム工業の3月期連結決算は、売上高2519億4300万円、前期比7・5%減、営業利益は128億2400万円、前期比23・6%減、経常利益は130億500万円、前期比18・4%減、東日本大震災とタイの洪水に係る損失を計上したことにより当期純利益は60億9500万円、前期比38・7%減の減収減益となった。
 欧州・米国などの景気減速や、タイの洪水による生産の停滞などに加え、中国やインドなどの新興国は旺盛な需要を背景に堅調な成長を維持しているものの減速基調となり、全体として成長は鈍化した。国内は東日本大震災で落ち込んだ生産活動は回復基調にあるものの、節電対策による生産活動への影響や、世界経済の混乱を受けた歴史的な円高の進行により、厳しい環境となった。また、震災影響による大幅減産や夏場の電力ピーク対策、円高の長期化、タイの洪水などにより厳しい状況が続いたが、グローバルで製造・販売網を充実させるとともに、コスト削減活動を推進し、収益力の高い経営体質の構築に注力し、さらに事業部門毎の全世界ベースでの責任者を定めるなど、連結ベースでの経営管理強化を推進している。
 自動車用品は東日本大震災による当期上半期の国内自動車生産台数の大幅減少に加え、タイの洪水による下半期の製品納入減により、自動車用防振ゴム・ホース、ウレタン内装品・制遮音材ともに、売上高は前期を下回り、セグメント間消去前の売上高は1939億500万円、前期比10・9%減、営業利益は90億5800万円、前期比32・6%減の減収減益となった。
 一般産業用品は、中国で高圧ホースの販売が好調に推移したほか、住宅用・ビル用制震装置も国内需要の拡大により売り上げが増加したことにより、セグメント間消去前の売上高は678億3500万円、前期比6・0%増、営業利益は37億6600万円、前期比12・2%増の増収増益となった。

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