アジア向け輸出が拡大 SEBS 改質剤用途中心に伸長
旭化成ケミカルズ
東京都千代田区神田神保町一丁目105番地 神保町三井ビルディング
TEL (03)3296-3200
WEB http://www.asahi-kasei.co.jp/chemicals/jp/
旭化成ケミカルズの合成ゴム事業部・エラストマー部ではスチレン・ブタジエンブロックコポリマー「アサフレックス」、非水添の「タフプレン」(SBS系)、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「タフテック」、「S.0.E.」の各種エラストマーで事業展開、幅広い用途分野で販売を拡大している。
各種樹脂の改質剤、相容化剤、粘接着剤やエラストマーコンパウンドのベース等に使用される「タフテック」はアジアの海外マーケットで改質剤用途を中心に販売が増加し、需要に供給が追いつかないほど堅調に推移したという。東日本大震災以後は若干の影響があったものの、根強いアジアでの需要に支えられ安定的な伸びを示している。
また、制振性、低反発性、耐磨耗性を特徴とする「S.0.E.」は各種樹脂、エラストマーコンパウンドの改質剤、発泡体、粘接着剤、アスファルト改質材等に採用されているが、衝撃吸収材としてスポーツシューズ底での採用が本格化、機能性向上を図った新グレード「S1611」を市場投入し、用途展開が加速している。
アスファルト改質、各種履物、玩具、各種食品容器等の広い用途がある非水添の「タフプレン」はリーマンショック後も大きな落ち込みは無く、安定的な伸びを続けており、震災後も食品用トレイなどでの用途が拡大。粘接着剤用途では紙オムツ需要も中国、アジア向けの輸出が増加しており、アスファルト改質用途では震災復興、高速道路での透排水性舗装での今後の需要増が見込まれている。
また、優れた透明性と耐衝撃性を兼ね備えた 「アサフレックス」はシュリンクラベル、トレーなどの各種食品容器、ICキャリアテープ、メディカル用人工腎臓等、幅広い用途に採用されており、堅調に推移しているという。