信金中央金庫が全国約1万6000社の中小企業の2012年1~3月期の景気の現状と2012年4月~6月期の見通しを調査した中小企業景況レポートを発表した。これによると2012年1~3月期(今期)の業況判断D・Iは△26・6、前期比1・3ポイントの小幅悪化となり、3四半期ぶりの改善一服となった。
収益面では前年同期比売上額及び収益の判断D・Iが、それぞれ△17・2、△21・6と、ともに3ポイント前後の改善となった。業種別の業況判断D・Iは、建設業と不動産業で改善がみられたものの、それ以外の4業種では悪化した。地域別では、東海や四国など4地域で改善が見られたものの、東北、北陸など7地域では悪化した。
製造業でみると、今期の業況判断D・Iは前期比3・4ポイント悪化の△24・2となり、前期までの改善傾向から改善一服となった。また、設備投資実施企業割合は、前期比0・9ポイント低下の19・8%と、4半期ぶりに低下した。
2012年05月14日