西川ゴム工業の3月期連結決算は、売上高603億8400万円、前期比16・1%増、営業利益30億2600万円、同36・6%減、経常利益31億4000万円、同42・4%減の増収減益となった。当期純利益は16億5500万円で同56・8%減。
同社は更なるグローバルマーケットでの拡販強化を推進するため、前期にニシカワ・クーパーLLCを連結子会社化し、下期にはメキシコにおいてニシカワ・クー
パー・メキシコS.A.deC.V.を設立した結果、売上高は約2割増加した。
利益は同グループ総コスト低減活動を継続したものの、震災による操業度低下および原材料価格の上昇などにより、営業利益、経常利益、純利益ともに減少した。
〈自動車部品事業〉 自動車部品事業の市場である国内自動車生産は、
震災やタイの洪水による影響があったものの、下期における各自動車メーカーによる挽回生産、さらにはエコカー補助金およびエコカー減税政策による需要喚起により、ほぼ前年並みの生産台数となった。海外においても米国での自動車生産台数の増加により、業績は堅調に推移。
この結果、売上高は557億9900万円、前年同期比16・7%減、震災による操業度低下および原材料価格の上昇などにより、営業利益は24億8200万円、同42・0%減となった。
〈一般産業資材事業〉 主力分野である建住関連製品は、国内の新設住宅着工数が堅調に推移した結果、売上高は45億8500万円、前年同期比9・0%増、営業利益は自動車用部品事業と同様に総コスト低減活動を強力に推進した結果、5億4300万円、前年同期比10・2%増となった。
13年3月期の連結業績見通しは、売上高は660億円、営業利益は40億円、経常利益は41億5000万円)、当期純利益は22億円を予定している。
2012年05月22日