朝日ラバー 12年3月期決算 経常利益80・1%大幅増

2012年05月22日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーの12年3月期決算は売上高は50億1000万円、前期比4・2%増、営業利益は2億4300万円、同50・5増、経常利益は2億1100万円、80・1%増、当期純利益は7200万円、同233・1%増の大幅な増益となった。
 同社は、事業領域として照明・医療・機能製品の各分野への経営資源の集中を図り、顧客視点に立ったものづくりを進めるとともに、独自の開発製品の販売拡大に注力し、同時に、売上高が以前のように伸びない中でも利益を創出できる強固な体質づくりを目指してきた結果、売上高が増加したことより営業利益は5割増、経常利益は8割増、純利益は230%増の大幅な増益となった。
 工業用ゴム事業は、独自の開発製品である「ASA COLOR LED」は、年度前半の震災の影響や後半のタイの洪水の影響を受けたものの、想定よりも影響が少なく、また迅速に回復したことにより、年度後半は受注が堅調に推移した。他の自動車
用ゴム製品は円高の影響による受注減や開発製品の量産立上げの遅れがあった。一方スポーツ用ゴム製品の売上は順調に推移した結果、工業用ゴム事業の売上高は38億1200万円、前期比2・2%減、利益は2億6300万円、同12・4%減となった。
 医療・衛生用ゴム事業は、昨年度よりスタートした新たな開発製品の受注が寄与し、業績は堅調に推移した結果、売上高は11億9800万円、前期比32・0%増、利益は2億600万円、同109・5%増となった。
 次期の連結業績見通しは、売上高52億円、営業利益3億円、経常利益2億4000万円、純利益1億3500万円を計画している。

 

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