藤倉ゴム 3月期連結決算 営業利益75・5%減

2012年05月22日

ゴムタイムス社

 藤倉ゴム工業の3月期連結決算は、売上高263億5000万円、前期比0・3%増、売上原価が大幅に増加したため営業利益3億1800万円、同75・5%減、経常利益2億1700万円、同80・6%減の増収増益となった。
当期純利益は大宮工場跡地を売却したことによる固定資産売却益として22億9千4百万円、また、固定資産除却損として3億7千1百万円、今回の震災により小高工場等の固定資産について減損処理したため減損損失として17億5千5百万円が発生しため、6300万円で同82・0%減となった。
 小高工場(福島県南相馬市)が福島第一原子力発電所に係る警戒区域にあり生産活動が停止したため、臨時的に福島県田村市にある建物を賃借し、田村工場として生産回復に努めた。また、小高工場の代替工場とすべく、平成23年11月に埼玉県加須市に土地及び建物
を取得し、平成24年4月に加須工場として生産を開始している。
 産業用資材は、主力の工業用品部門は、自動車関連メーカーからの受注が多かったため、前年に比べ増収となったものの、震災の影響により一時的に工場移転による生産停止をしたため、売上原価が増加したことにより減益となった。制御機器部門は、液晶半導体と医療関係分野が好調だったため増収増益となった。電気材料部門は、電力関係の設備投資が減少し、受注が伸び悩んだため減収減益となった。この結果、売上高は162億2600万円、前年同期比2・6%増、営業利益は4億6700万円、同61・5%減となった。

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