東洋ゴム工業㈱は16日、低燃費タイヤ「NANOENERGY(ナノエナジー)」ブランドの新商品として、「NANOENERGY 2(ナノエナジー・ツー)」(全10サイズ)を、本年6月1日より、全国で順次発売していくと発表した。
低燃費タイヤは、走行時にタイヤが受けるエネルギーロスを低減することにより、燃費への影響を抑え、結果的にCO2排出削減に効果を果たそうとするもの。
同社は、「ゴム材料をナノレベルで分析/解析/素材設計/加工する」という材料設計基盤技術を独自に体系化し、「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」として確立、昨年12月には、同技術を採用した低燃費タイヤを、新たに「NANOENERGY(ナノエナジー)」ブランドとして発表。本年2月、日本市場で初めて、転がり抵抗性能「AAA」/ウェットグリップ性能「b」を実現した「NANOENERGY 1(ナノエナジー・ワン)」を発売し、好評を得ている。
新発売の「NANOENERGY 2」は、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)で装着されているタイヤサイズを中心に、より幅広い車種に転がり抵抗性能の最高グレード「AAA」を提供できるよう、全10サイズをラインナップした。
同タイヤは、トレッドコンパウンドNano Balance Technologyを駆使した新スーパーアクティブポリマーにより、最高グレードの転がり抵抗性能「AAA」を実現。また、新コンパウンドの採用により、高い耐摩耗性を両立した。
パターンは、NANOENERGY1と同基調の新リブパターンを採用。周方向サイプによる接地圧分布均一化により、耐摩耗性能向上と転がり抵抗低減を両立。構造は、主溝深溝化による摩耗性能向上と、リサイクル素材の再生ポリエステルコード(エコペットプラス)を採用し、省資源化を追求。これらの効果により、転がり抵抗を同社従来品(TEO plus)比で、約40%低減を実現した。
同社は、高い環境性能を実現した同ブランドと、それを支えるタイヤ技術基盤「Nano Balance Technology」をさらに進化させ、次代に求められるタイヤの技術革新を続けていくとしている。
【サイズ展開】
▽185/65R15 88H
▽195/65R15 91H
▽205/65R15 94H
▽205/60R16 92H
▽215/60R16 95H
▽195/55R16 87V
▽205/55R16 91V
▽215/55R17 98V[XL]
▽215/50R17 95V[XL]
▽215/45R17 91W[XL]