横浜ゴム㈱(南雲忠信社長)は、臀部の血流促進に効果のある『車いす用除圧機能付きエアーセルクッション「MediーAir1(メディエアワン)」』を9月29日に正式発売した。
「Medi-Air1」の外観と 本体内部 |
同商品は底付き検知センサーとコンピュータ制御によってエアーセル内の空気圧を全自動で調整できるのが特徴で、使 用者にとって最適な座面状態を維持できる。 こうした底付き検知センサー付きエアーセルクッションの発売は世界でも初めて。発売サイズは幅×奥行きが 3400×約352㎜と390×約400㎜の2種類で、価格はオープンプライス。
同社では07年に開発して以来、モニター販売を通じて使用者や専門 家(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、車いすエンジニアなど)の意見を聞き、改良を重ねてきた。
「MediーAir1」は底付き検知センサーによって常に臀部を浮上させているため、圧迫を和らげ血流低下を軽減する。また、使用者の体型や体重に合わ せて自動的にエアーセルが変形し座面全体で臀部をサポートするため、最適な体圧分散 状態を実現する。交互に膨縮を繰り返すエアーセルが筋肉や皮膚を刺激することで、血流改善効果も得られる(東京大学真田研究室の実験結果による)。
こうした体圧分散機能、血流循環促進機能に加え、体幹の傾きを防止し、安定したすわり心地をキープする独立式空気配管を配置。また、エアーセルは 1100㎜と 75㎜の2種類の高さを用意しており、使用者の状況に合わせて自由に組み合わせることができる。バッテリー式で1回の充電で約10時間の使用が可能。