ニュースの焦点 海外投資は2ケタ増で拡大続く

2012年05月21日

ゴムタイムス社

 自動車や家電業界などの一層の海外シフトに伴い、ゴム企業は原材料メーカーから部品メーカーまで、中国や新興国への進出、さらには増産が相次いでおり、各社の中期経営計画では将来の海外需要の増大を見据えて海外向け投資を重視している。
 経産省はこのほど第41回海外事業基本調査の結果概況を公表した。2011年3月末の実績について、昨年7月に調査を実施した。有効回答(操業中)企業数は本社企業4243社、現地法人1万8599社で、回収率は73・1%となった。
 結果を見ると、海外生産比率は18・1%、海外設備投資比率は17・1%と、それぞれ前年度と比べ上昇した。現地法人の売上高は2ケタ増で、経常利益、当期純利益、当期内部留保額は大幅増となっている。
 製造業の現地法人の現地販売比率ではアジアが、域内販売比率では北米が上昇し、現地調達比率ではアジア、北米が上昇した。「今後の需要拡大などが見込まれる」を投資の決定ポイントとする割合が高いことが判明した。

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