N O K の3 月期連結決算は、前期比0・7 % 減の売上高4952億5100万円、営業利益は同14・6 % 減の300億1200万円、経常利益は同7・0%増の346億9400万円、当期純利益は同4・0 % 減の160億1600万円の減収増益となった。
北米市場における自動車販売の回復、インドネシア等の新興国市場における自動車販売が好調に推移し、また国内におけるエコカー補助金による新車需要の喚起な等により下支えされ、堅調に推移した。一方電子機器はタイの洪水の影響でハードディスクドライブ(HDD)やデジタルカメラ等の生産に深刻な打撃を与えた。
セグメント別ではシール事業の売上高は2591億4300万円、前期比1・6% 増、営業利益は262億9400万円、同6・4%増。国内自動車向けは期初は東日本大震災による自動車生産に減少に影響を受けたものの、サプライチェーンに急速な回復とともに国内販売も回復した。
電子機器部品事業の売上高は1941億1200万円、同1・6%減、営業利益は36億3300万円、同64・1%減。スマートフォン向けやタブレット型パソコン向けは販売が大幅に増加した。デジタルカメラも一眼レフカメラの生産が好調で販売が増加。
ロール事業の売上高は291億200万円、同13・9%増、営業損失は7億7500万円となった。 次期の業績見通しは売上高は前期比13・9%増の56440億円、営業利益は同37・9%増の414億円、経常利益は同29・7%増の450億円、当期純利益は同65・5%増の265億円と見込んでいる。