ミシュラン TB用 タイヤ 安全性、環境性能示す

2010年10月27日

ゴムタイムス社

日本ミシュランタイヤ㈱は21日、日本自動車研究所(JARI)城里テストセンター(茨城県東茨城郡)でT・B用リグルーブタイヤの性能実験を行うセミナーを開催した。
デルマス社長左

セミナーは、富士運輸㈱(本社=奈良県奈良市)の松岡弘晃社長が自社の運送用トラックにミシュランタイヤを導入し、リグルーブの活用でトータル的なコストダウンを図り、業績拡大に結びつけた成功例を紹介した。
引き続き、テストセンターの低μ路を使って2台のトラックで走行し、ミシュランの新品タイヤと摩耗後にリグルーブしたタイヤを装着しての転がり抵抗試験並びにウェット路面での安全性能試験を実施、リグルーブの優れた性能を確認した。

リグルーブの優位性を語る松岡社長

松岡社長はミシュランタイヤ導入のメリットについて「超ロングライフ、高速でのバーストがしにくい、リグルーブで摩耗し たタイヤを廃棄せず、更に使える、ケーシングにも価値がある」などと語り「昨年のタイヤコストは4240万円強であり、リグルーブの活用も含めて当社の全 車両が1年間で走行した距離は4695万㍍強だったので、1㎞あたりの走行コストは90銭で、一般的な運送会社のタイヤ費用、キロあたり1円50銭に対し て大幅な低減を実現した」と結論した。
実車試験は同一条件の車輌2台を用意し、転がり抵抗の違いをテストした。時速30㎞からクラッチを切り惰性走行を行い、走行距離は6回平均でリグルーブタイヤ装着車輌が509・45㍍、新品タイヤ車輌は472・6㍍の結果となった。

転がり抵抗の差があらわれる

また、ウェットグリップテストは時速40㎞でブレーキロックし、制動距離を測定したが、リグルーブ車輌が4回平均で91・4㍍、新品タイヤ車輌は同94・93㍍の結果となり、リグルーブがもたらす安全性などが実証された。
デルマス社長は「世界で実証しているリグルーブが、安全性と環境性能で優れていることを理解していただけたと思う。このサービスを行う拠点も09年に 13年度目標だった150拠点をクリア、今後は300拠点を目指す。ミシュランが推奨する新品タイヤのロングライフ、リグルーブ、そしてリトレッドによ り、タイヤが持つ本来の性能を提供し、市場シェア拡大を図っていく」と述べた。

 

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