ブリヂストングループは、5月22日の国際生物多様性の日に合わせて、「環境宣言」に基づき「持続可能な」社会の実現を目的とした環境教育活動への取り組みを発表した。
同社グループは、生物多様性への影響を最小化しながら他の生物多様性の復元のための活動を行うことで、生態系全体での損失を相殺していくという考えのもと、環境に配慮した企業活動を行い、自然との共生を果たしていくとしている。
彦根工場では、「ブリヂストン びわ湖生命(いのち)の水プロジェクト」を実施している。同社は地域の方々と協力し、琵琶湖の大切な自然を守る活動をしている。世界的に見ても非常に希少な淡水生態系を保持している琵琶湖を守っていくため、「自然観察会の企画」や、「絶滅危惧種繁殖に関する研究活動の支援」、「琵琶湖博物館特別展示の支援」を行っている。多くの人々に琵琶湖の自然保護を通じて環境に対する意識を高めてもらうことを目指し、2004年より継続して実施している。
ベネズエラにおいては、国樹の保護と植樹活動を実施。ブリヂストン ファイアストン ベネズエラ(Bridgestone Firestone Venezolana,C.A.)は、ベネズエラの国樹である「アラグアネイ」を守る活動を支援している。自治体と協力し、小学校などへ苗木の寄付を行うほか、天然の「アラグアネイ」の木を保護する活動に協力している。同社は、国樹の保護と植樹を通じて地域の人々の環境意識を高めるべく、取り組みを継続していく。
アメリカにおける活動内容は、Bridgestone Environmental Education Classroom & Habitat(BEECH)。ブリヂストン アメリカス・インク(Bridgestone Americas, INC.)は、生産拠点のあるテネシー州ウォーレンにおいて、環境保護団体と共同で、自然環境教育を目的としたプロジェクト(BEECH)を実施している。野生生物の生態をわかりやすく学んでもらうために、事業所の敷地内に教育施設を設置し、地域の小学生を対象とする授業や、事業所の敷地内にある自然保護区域における野外授業などの活動に取り組んでいる。
BEECHをきっかけに、ある学校では独自の環境学習としてリサイクルプログラムがスタート。同プログラムによる働きかけにより、地域のリサイクル率が向上するなど、地域と一体となった活動へ発展している。
ドイツでは、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature)を通じた環境保全活動への貢献を行っている。ブリヂストン ドイツ(Bridgestone Deutschland GMBH)は、低燃費タイヤECOPIA EP150の上市に際し、WWFとの共同企画を立ち上げ、環境保全活動の促進を図っている。商品購入時の代金の一部を同社グループの野生生物保護基金、あるいは、WWFの自然保護活動への支援金として寄付できるという内容。
同社グループの環境への思いや施策を理解してもらうことで、多くの人々に環境意識を高めてもらい、一人ひとりが地球環境を共有していることを改めて認識してもらうことを目指し、取り組みを継続していく。
南アフリカは、環境保全プログラムの支援を実施している。ブリヂストン サウスアフリカ(Bridgestone South Africa(PTY)LTD/以下、BSAF)は、西ケープ地域の固有種である山豹の保護活動を行うケープ・レオパード基金の活動を支援。同基金は、子どもたちへの環境教育へも力を注いでおり、近隣の小学校を訪問し、自然体験教室や天体観測などを開催している。
BSAFは、資金面での支援のみならず、子どもたちへの環境教育プログラムにも積極的に参加し、自然保護、生物多様性への理解促進を図っている。