地震時の橋梁倒壊防止 求められる耐震補強 技術開発競争が加速
道路橋免震用ゴム支承に用いる積層ゴムー試験方法(JISK6411)のJIS規格が制定(3月21日)された。 同JIS規格は地震時にも橋梁の倒壊防止を目的とした極めて有効な免震用ゴム支承に用いる積層ゴムの普及促進を目的として制定されたもので、建築免震用積層ゴム支承のJIS規格2件が昨年8月22日に制定・公示されたのに続くもの。 日本ゴム工業会では2005年より、ISO/TC45国内審議委員会の中に免震ゴム・ゴム支承分科会(主査:東北大学原子分子材料科学高等研究機構 西敏夫教授)を設置し、免震用積層ゴムのJIS化検討を進めてきた。
◎背景・経緯
1930年代頃、ゴム支承は、ヨーロッパにおいてプレストレストコンクリート橋用の固定及び可動支承として、いわゆる“パッド型積層ゴム”が道路橋に採用されている。 日本国内においては、1950年代にヨーロッパから、プレストレストコンクリート橋の導入と同時にパッド型積層ゴムが使用されるようになった。当初、積層ゴムは固定及び可動支承として、橋桁の回転吸収及び温度変化による桁の伸縮に対応することが目的であった。これらのパッド型積層ゴムの品質管理及び試験方法は、1973年発行の道路橋支承便覧を適用している…『続きを読む』
特集企業
統計・資料
各社の現況
橋梁用ダンパーBMーSが堅調推移 既設橋の耐震補強を強化
オイレス工業
東京都港区港南一丁目6番34号
WEB https://www.oiles.co.jp/
オイレス工業㈱は土木用分野で橋梁用のゴム支承、ダンパーなどを開発・製作し、安全な街づくりで貢献している。また建築用分野では安全と安心な快適な建物目指し免震・制震装置も展開している。
昨年の動向は「震災の影響で土木関係の発注が低下し、建築用ではお客様の免震・制震意識が高まり、設計の見直しを行う物件も増えてきている。土木分野関係は今期から引き合いが増えてくる…『続きを読む』
橋梁補修用バリアレックス ホールインワン支承を拡販 補修を特化に販売力強化
ニッタ
大阪市浪速区桜川 4-4-26
TEL (06)6563-1211
WEB http://www.nitta.co.jp/
ニッタの建築・土木橋梁分野向け事業(建資営業部)は建築・土木関連分野で販売展開をしている。
また免震事業では鉛入り支承であるLRBタイプゴム支承のゴム体を生産し、大手LRB支承メーカーに供給。同時に、ゴム支承については、ニッタ独自販売をする。
昨年の動向は「橋梁分野で前年度並みで横ばい状態か若干増。売り上げ構成比ではジョイントが半分、次に補修に特化…『続きを読む』