朝日ラバーは24日、12年3月期連結決算説明会を開催し、同社の横山社長らが業績内容および次期の事業展開などについて説明した。
同社の3月期業績は、売上高50億1000万円、前期比4・2%増、営業利益2億4300万円、同50・5増、経常利益2億1100万円、同80・1%増、当期純利益7200万円、同233・1%増の大幅な増益となったが、横山社長は「3ヵ年の中期計画の初年度で、震災やタイ洪水などの影響を受けたが、早期の復旧につながり、医療用ゴムおよびスポーツ用ゴム部品の受注増などで増収増益を達成できた」と総括した。
中期経営計画の2年目となる本年度は、工業用ゴム事業において照明用製品の新商品の上市などで前期比4・6%増の39億8900万円、医療用ゴム事業は同1・1%増の12億1100万円を目指す。設備投資は約5億円で、朝日ラバーが4億4000万円、中国の子会社が6000万円を計画している。とくに中国子会社はOリングの増産設備に充てる。
横山社長は中計の事業別戦略について「照明関連事業はLED周辺部材の販売強化を図り、自動車向けの受注拡大を目指す。医療関連事業は表面改質技術と素材変性技術でプレフィルドシリンジ用ガスケットの受注増などにより目標の前倒しを目指す。機能製品事業はアジアでの競争に対し、技術力を前面に出して自動車、情報通信分野で成長を目指す」などと語り、最終年度の14年3月期は照明関連事業で売上高27億円、医療関連事業で売上高12億円、機能製品事業で売上高23億円の計62億円の売上高を目標とする。海外売上高比率は20%まで引き上げる。3ヵ年の累計設備投資額は16億円。