東部ゴム商組は5月22日、東京都港区の芝パークホテルで第34回通常総会を開催した。
冒頭、挨拶に立った西山博務理事長は「昨年は東日本大震災やタイの洪水、さらには欧州の経済危機、原油高、円高など経済環境並びに経営環境は大変厳しいものがあった。本年も課題が多く、乗り越えていかなければならないが、組合活動は皆様のご協力により、本年度も活発な事業が提案されており、各議案を審議いただきたい」などと語った。
司会者より出席状況が報告されたあと、木部常任理事が議長に選出され議案審議に入った。①平成23年度決算関係承認の件②平成24年度における事業計画、収支予算並びに経費の賦課金額および徴収方法決定の件を原案通り可決した。また、本年度は借り入れを行わないことも決定した。
本年度の事業計画に関しては、引き続きベルトホース部会、工業用品部会の活動により、業界の改善発達に資する。ベルトホース部会では景況観測調査や第16回ホース流通動態調査の実施など、工業用品部会は見学会・研修会および商工懇談会、賛助会員および関連企業の商品研修会の開催など。このほか業務、会報・IT、親睦教育部会を通じて活発な活動を実施する。
総会終了後は講演会が行われ、住友生命損保事業部の名合正二氏が「危機管理・リスクマネジメント実践のポイント」と題して話した。
講演は危機管理とリスクマネジメントの違いから、日本企業のリスクマネジメント発展の遅れの要因、さらに企業を取り巻く7分野などを説明し「リスクに敏感な企業になるためリスク感性の醸成、問題意識を持つこと、全員参加のリスクマネジメント」が重要であると強調した。
2012年05月28日