バンドー化学㈱は6月1日、鉄道の駅のホームドアでの絶縁機能のニーズに対応し、絶縁抵抗性能を大幅に向上させたゴム製のロングシンクロベルトS8Mタイプ「高電気抵抗仕様」を開発し、新たに品揃えに追加したと発表した。
昨今、鉄道の駅ホームの転落事故防止を目的にホームドアの設置が進められているが、従来からホームドアの自動駆動機構には、ロングシンクロベルトS8Mタイプ「標準仕様」、開閉時の低騒音化に対応すべく特殊加工処理したポリアミド帆布の採用により、噛み合い音を約10%低減させた「低騒音仕様」が好評を得てきた。
同社では、ホームドアの安全対策の新たなニーズの一つである100MΩ以上の絶縁機能に対応すべく、特殊配合したクロロプレンゴムの採用により、絶縁抵抗性能を大幅に向上させた「高電気抵抗仕様」を開発した。その採用により、絶縁抵抗性能を大幅に向上(電気抵抗値:高電気抵抗仕様 100MΩ以上、標準仕様、低騒音仕様 6MΩ以下)。2012年度は約1億円の販売を目指すとしている。
長尺の往復同期伝動や位置決めに適したロングシンクロベルトS8Mタイプに「高電気抵抗仕様」を品揃えに追加し、自動ドア用のみならず、一般産業の様々な分野への対応力を向上することにより、さらなる販売拡大を図っていく。