横浜ゴム㈱は5月、国連が企業に対し持続可能性と責任あるビジネスを行うために提唱した「グローバル・コンパクト(GC)」に署名し、署名企業などによって構成される「グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク(GC-JN)」に加入した。
今後同社は、グローバル・コンパクトが企業に対し要請する人権、労働基準、環境、腐敗防止に関わるCSR(企業の社会的責任)の10原則を支持、遵守し実践していく。
同社は2008年、CSR経営ビジョンとして「社会からゆるぎない信頼を得ている地球貢献企業になる」を掲げ、2010年度からSR(社会的責任)の国際規格であるISO26000に基づき、「環境経営の推進」「安全健康な職場作り」など7つの重点課題に沿った活動に取り組んでいる。今回GCに署名したのは、GCの10原則とISO26000の基本的考え方が共通していること、また世界で認知度の高いGCに署名することでグローバル事業を強化している同社のCSR活動を広く世界に表明することなどが目的。なお、すでに横浜ゴムではGC-JNが企画した宮城県気仙沼大島での復興支援活動の呼びかけに応じ、2011年秋と2012年春に行われたボランティア・ツアーに従業員が計10回参加するなどし、GCへの理解を深めてきた。今後も継続してGC-JNが主催するボランティア活動に参加していく方針。
国連グローバル・コンパクトは1999年に当時の国連事務総長が提唱し、2000年に国連本部で正式に発足したCSRに関する世界最大のイニシアティブ。約145カ国、9500以上の企業・団体(うち約6500が企業)が参加している。GC-JNは2003年に発足し2011年に一般社団法人に移行した日本のローカル・ネットワーク。現在は約153以上の企業・団体が参加し、CSRとビジネスを結びつけるプラットフォームとして機能している。