一般社団法人日本免震構造協会(西川孝夫会長)は5日、東京の明治記念館で平成24年度通常総会および懇親会を開催した。
通常総会では議案が平成23年度事業報告の件及び収支決算の件、役員選任の件、審議員選出の件を審議し承認された。また、報告事項としては、平成24年度事業計画の件及び収支予算の件、東北地方太平洋沖地震に対する応答制御建築物調査報告、「近未来問題検討委員会」中間報告があった。
具体的には平成24年度の事業計画では、応答制御建築物調査委員会による調査・検討結果とガイドライン等の策定、創立20周年記念事業に向けての準備などを計画している。
総会終了後、第13回日本免震構造協会賞表彰式があり、特別賞は「石巻赤十字病院」、技術賞は「阿佐ヶ谷『知粋館』」、作品賞は①「ソニー㈱ソニーシティ大崎」、②「オリックス本町ビル」、③特別賞「サウスゲートビルディング」がそれぞれ受賞した。次に第4回優秀修士論文賞の表彰式も行われた。
夕方からは、懇親会を開催した。会員企業をはじめ関係者等約113名が出席した。
冒頭、西川会長は「免震建築物が減少傾向ですが、今年に入り、免震建築物は増えている傾向ではないか。昨年の調査研究チームの発表で免震建造物は期待した免震効果が認められ、日本免震構造協会賞で受賞した石巻赤十字病院も免震効果が発揮された。今後、免震構造が世の中に注目され、一般の方々に免震構造が有効であると認識されるとよいと思う。当協会としてもさらに健全な免震構造の普及を務めていきたい。また来年は創立20周年に当たり、創立20周年を契機に我々としては、昨年の地震で調査した課題を改善し、近未来問題の件も含めて、免震制構造の今後の方向性を固めていきたい。また来年の秋には国際シンポジウムも仙台で予定している」とスピーチした。
懇親会は設計者、施工者、メーカー、デベロッパーなどで構成され、コミュニケーションを深める絶好のよい機会となった。
2012年06月12日