日本免震構造協会の総会が終了後、第13回日本免震構造協会賞の表彰が行われた。
今回特別賞を受賞したのが「石巻赤十字病院」。
選評では「1000年に一度とも言われる世界最大級の地震に耐えた初めての免震建築となったこの建物がこれまでわが国に建てられた2600棟の免震建築の有効性をはっきりと実証することになった意味は大きい」と上げている。
昨年の地震で、同病院は免震構造の性能を十分に発揮し、地震直後も石巻地区で病院機能を維持した唯一の施設として多くの人命を救うことができたという。
懇親会で挨拶した石巻赤十字病院医院長の金田巖氏は「11年前に㈱日建設計様により当病院は免震構造になり、昨年の地震では医療機器の損壊はなく、きわめて万全のまま維持ができた。昨年の地震で免震構造の信頼がいっそう高まったと思う。また3年後に増築する予定でこちらも免震構造にしていきたい」とあいさつした。
今回受賞した免震効果を実証した石巻赤十字病院を機に、ますます免震構造の期待が高まっていく。