DKSHジャパンは6月5日、産業用の特殊な用途で使用される米MCR社の耐化学薬品用グローブと耐針・切創防止グローブの取り扱いを、2012年2月より開始し、3月より市場へ導入したと発表した。
これにより、同社では東日本大震災後のがれき処理や除染作業、また産業界における従業員の安全確保のニーズに対応する幅広い製品群の提供が可能になるとしている。
同社の消費財事業部門コンシューマーヘルスケアでは、日本市場に世界の厳選した保護具を長年提供している。これまでに「SILENCIA」ブランドで有名な耳栓をはじめ、保護めがね、N95マスク(米国立労働安全衛生研究所:NIOSHが定めたN95基準をクリアし認定された製品)、ディスポーザブルタイプの防護服を取り扱っている。
今回、産業用グローブの取扱いを追加したことで、ダイオキシン・アスベスト除去対策や原発事故に伴う除染作業をはじめ、インフルエンザ対策、大規模地震対策、また医療・化学・エレクトロニクス・塗装等の多分野の安全管理の一役を担うラインナップがさらに整った。特に、競合品と比べ徹底した商品差別化を進めており、保護めがねではレンズ厚さ2.3mmながら視界の歪みのない最強のゴーグルを導入、また防護服では「耐放射性物質粉じん」のEN規格適合品を先駆けて提供している。また、ニトリルグローブにおいては、国内普及版に比べて性能、価格面を上回る商品を導入した。
耐化学薬品用グローブは、主に化学系の製造業などで使用される製品として、耐油性が高く、油脂、ガソリン、灯油、弱酸、アルカリに対応可能なニトリルグローブ、青色ネオプレーンで覆うことで防水、断熱保温性に優れるラテックス素材のグローブ、ケトン・エステル類に対して優れたパーミエーション抵抗(分子が手袋内で移動して浸透すること)を示すブチルグローブなどを開発した。
耐針・切創防止グローブは、ヘックスアーマーブランド2種類、ダイニーマブランド4種類、計6種類すべてが米国の切創テスト(CPPTおよび欧州の切創テスト(EN388)による強度認定を受け、そのうち2種は、CPPT、EN388両方で最高レベルに認定されている。
今後も同社では、カスタマーニーズに素早く対応した製品を販売促進していく考え。