日立電線 チェコでブレーキホース増強 13年に2倍増目指す

2012年06月14日

ゴムタイムス社

 日立電線の連結子会社であるHitachi Cable Europe Ltd.(本社:英国 バークシャー州、取締役社長:中野 友義、以下「HCE」)はチェコに自動車部品の新工場を設立する。
 今後、製造に向けた準備や人員採用等を進め、2013年2月から量産を目指す。
 近年、自動車メーカーでは、世界戦略車の導入が加速しており、グローバルでみた最適地生産の動きが進んでいる。
 また、日系自動車メーカーにおいては、これまでの輸出対応から海外生産拠点をより強化する動きが活発化しており、海外の各地域で強まる自動車部品の需要に対応するために、自動車部品のグローバル供給体制の強化を進めている。
 これまで欧州では、HCEのウェールズ工場においてブレーキホースのアッセンブリを行ってきたが、今後自動車部品のグローバル供給体制を強化するにあたり、ウェールズ工場では製造ラインを拡張する余地が無いことが課題となっていた。
 こうした背景から、チェコに自動車部品の新工場を設立し、製造能力の拡張と欧州市場でのさらなる拡販を図る。新工場は日立オートモティブシステムズ株式会社のグループ会社であるHitachi Automotive Systems Czech, s.r.o.の敷地内に設立することで、初期投資及び管理コストを低減した。生産開始は2013年2月を予定しており、稼動から3年後となる2016年3月期にはHCEにおけるブレーキホースの製造能力を現行の約2倍に高め、自動車部品における海外事業の一層の強化に取り組んでいくとしている。

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